手のひら重ねた夢



二人手をつないで

歩く夢を見た

今ではもうかなわない、

儚い夢。


やさしい日差しの中、

丘の上の大きな樹を目指して

緑香る、芝生の上を、

そっと手を重ね合わせるようにして。


ほんの少し、

君にペースを合わせながら

気づかれないように。


気づいたら、きっと、

「自分のペースで歩いて!

ついていくから」

って。




だから、気づかれないように、

ほんの少し君が頑張れるくらいの

ペースで。



ひとりで、前だけをみながら

走り続けて、

見落としてしてしまった

大切な事。

君は気づかせてくれた、





僕だけでは見る事の

できなかった景色。

僕だけでは色褪せていた景色。


君が気づかせてくれた。

君が色づかせてくれた。





手のひらに感じた温かさは

今はもう感じない。

それでも、まだ

色褪せない、景色。

それは君がくれた贈り物









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